ポリスの成立と発展
前回は暗黒時代が訪れたところで終わりました。
暗黒時代のときに鉄器やフェニキア文字が普及して、今まで居場所を探し求めていたギリシア人たちが定住するようになりイオニア人、アイオリス人、ドーリア人に分かれます。みんなギリシア人だけど方言が違う、みたいなイメージでいいです。
ここからポリスが成立していきます。
前8世紀ごろから、城壁で囲まれ、守護神をまつるアクロポリスを中心とし、アゴラ(広場)を備えたポリスという都市に人々は集住(シノイキスモス)するようになります。
盛りだくさんな文章になりました。
アクロポリスとは城山の意味でポリスの中心にある丘です。非常時には城砦にもなります。アゴラっていうのはアクロポリスのふもとにある広場のことで交易・集会・裁判などを行った政治の中心となる場所です。
貴族や平民のための土地はもともとクレーロス(くじ)の制度によって決められました。くじって意味だったけど後にクレーロスはギリシア人の私有地って意味に転化しましたぴょん。
イオニア人、アイオリス人、ドーリア人に分かれたってお話をしたじゃないですか、わかれてポリスという都市国家を形成したのでポリス同士で争うこともあったわけです。でも、みんな「ギリシア人」であるという仲間意識を持っていました。そんな自らがギリシア人を話す民族であるという仲間意識をヘレネスといいます。逆にギリシア人以外をよくわかんない言葉をしゃべる人たちという意味でバルバロイと呼びました。
他にもギリシア人共通のアイデンティティとしてデルフォイの神託やオリンピアの祭典がありました。
デルフォイの神託、これはねーこの頃のギリシアの物語読むとことあるごとにでてくる。何か困ったらとりあえずデルフォイのアポロン神の信託聞きに行こうぜ!ってなる。アポロン神の言うことは〜?\ぜったーい!/
オリンピアの祭典は今でいうオリンピックだね。開催中は戦争とかも中止するほどに大事な儀式だった。アケメネス朝とのペルシア戦争でマラトンの戦いってのがあるんだけど、本来はスパルタを援軍で呼ぶはずだったけどオリンピアの祭典中で呼べなかったというくらいです。